「返事は一回!」
なんて親や先輩に言われたことがあるでしょうか?
ただ、「二つ返事で引き受ける」なんて言葉も聞いたことがあるかと思います。
どちらかというと、良い意味で使われている「二つ返事」。
実際、二つ返事とはどのような返事のことを言うのか、いまいち分からないと言う方もいるようです。
この記事を読まれる方は、「二つ返事」について疑問があるという人でしょう。
2回返事をしてはいけない?
でも二つ返事で引き受けた方が良いとも思う。
そんな方の疑問を解消するために、今回は人に好かれて運気が上がる「二つ返事」の仕方を説明します。
この記事を最後まで読むことで、二つ返事を使いこなして返事の達人になれるかもしれません。
二つ返事の誤解
初めに、「二つ返事」とはどのような返事のことを言っているのかを整理しておきましょう。
今までの経験や、状況の混同によって誤解が生じている人が多いようです。
二つ返事とは
「二つ返事」とは次の2つの意味があると辞書などに記載されています。
1、「はい、はい」と2回続けて返事をすること
2、「快く承諾する」
という意味です。
私たちの生活の中で使われる意味としては、2の「快く承諾する」という意味で使われることが多いでしょう。
「頼まれごとを、二つ返事で引き受ける」という使われ方が一般的であると認識しています。
文化庁による令和2年度に「国語に関する世論調査」を行なっています。
そのレポートの27ページに言葉の本来の使い方に関する調査があります。
「快く承諾すること」の意味として、「一つ返事」が37.4%、本来の言い方の「二つ返事」が52.4%という認識になっている結果が出ました。
ちなみに、平成23年度では「一つ返事」が46.4%で「二つ返事」が42.9%と一つ返事の方が上回っていました。
昔よりは認識が改善はされているとはいうものの、未だ4割近い人が誤認しているということです。
さらに調べてみると、「一つ返事」という言葉自体が存在しないということです。
二つ返事が誤解されている理由
では、二つ返事が誤解されているのでしょう?
理由は、私たちの教育課程と受け取るニュアンスの蓄積です。
辞書などに載っている「はい、はいと2回返事をすること」は、良い印象で掲載されているはずです。
しかし、実際に私たちが経験してきた二度連続で返事をする行為は、良い印象はではないでしょう。
例えば、
「はい、はい。やっておきますよぉ」
と連続で返事をすることは、鬱陶しい現れとして使われることが多いです。
また、親や先輩などに「返事は、2回じゃなくて1回!」と叱られた経験がある人もいるでしょう。
このように、2回返事をすることがよくない印象で残っていることで「二つ返事」の意味がブレてしまった原因なのかもしれません。
本当の二つ返事の意味と効果
「二つ返事」の意味は
・快く承諾をすること
・はい、はいと2回返事をすること
でした。
ただ、意味はわかってもなんだかモヤモヤが残りますよね。
そこで、「二つ返事」についてもう少し詳しく確認していきましょう。
きっと、そのモヤモヤが解消されることと思います。
二つ返事の正しい意味
二つ返事の意味でも「はい、はい」と続けて返事をすることが含まれる部分が気になるのではないでしょうか。
そこで、返事についてさらに詳しく調べてみました。
二つ返事と同じような意味で使われる言葉が見つかりました。
・二度返事:二度同じ言葉を続けて返事をする様
・空返事:相手の言葉を身を入れて聞かず、いい加減な態度でする返事。
これらの、言葉は同じような意味が含まれています。
私たちが認識している「はい、はい」は、この2語の方が意味合いがしっくりくるのではないでしょうか。
私たちが抱いている返事の意味合いとしては、特に「空返事」に近いイメージでしょう。
身を入れて聞いていない態度として、返事を繰り返すという行為をしてしまう。
これが、二つ返事の本来の意味と受け取る印象の差となって現れていたんですね。
また、「二つ」という意味も昔では少し違っていたようです。
「二つ」とは、二番目ではなく「次」という意味で使われていました。
そのため、「おねがいします」「はい」という連続性があったということでしょう。
このような違いも受け取り方の差となって出ていたのかもしれません。
二つ返事の効果
二つ返事でも「快く承諾する」という意味が残っています。
せっかくですので、快く返事をするためのポイントもお伝えしておきます。
返事で相手に好印象を持ってもらうポイントは次の2点です。
1、スピード
2、はい+一言
それでは一つずつ説明していきます。
1、スピード
返事は、スピードが早い方が好まれます。
理由は、返事のスピード=迷いと考えられるからです。
つまり、スピードが早いほど「迷いなく引き受けてくれた」という印象を持ってもらえるからです。
今風に言えば「レスポンスを早くする」ということは、やはり相手にとって印象が良いということになるのです。
2、はい+一言
二つ返事の「はい、はい」と同じ返事を繰り返すという行為は、現代では嫌煙されるようになりました。
ただ、二つ返事でもちょっと工夫することで相手にとって好ましい返事に早変わりします。
二つ返事をする、一つ目と二つ目の返事を変えてみましょう。
例えば、
・はい、喜んで!
・はい、すぐに!
・はい、ただいま!
のような使い方は、好まれる場合が多くなります。
もちろん、相手との関係性も考慮した上でということになりますが。
返事を工夫することで、二つ返事も効果的な返事にすることができますね。
二つ返事のリスク
快い返事として相手にも好印象を与える「二つ返事」。
しかし、二つ返事も気をつけなければいけないことがあります。
二つ返事は、レスポンスの早さと迷いのない意思の表れとして受け取られます。
しかし、依頼内容を確認しなかったり理解していないと後で問題になる危険性があります。
相手との関係性が密であり、依頼内容も理解できる時に限り二つ返事はお互いに良い結果となることでしょう。
そのためにも、相手の話をしっかりと聞くことがまずは大前提として大切になります。
そして、分からない点や不明な点は質問してはっきりさせる習慣もつけていきましょう。
返事をする前の質問は、なんら不適切な行為ではないからです。
依頼内容をお互いに理解した上で、快い返事をすることでリスク回避にもつながります。
参考:文化庁
二つ返事は運気を上げる
二つ返事について、かなり解像度が上がってきたのではないでしょうか。
二つ返事で物事が進んでいけば、気持ちが良いですよね。
ただ、ビジネスなどにおいて必ずしも二つ返事で物事が進むとは限りません。
しかし、返事を濁してばかりいるとかえって幸運から遠ざかってしまうということもあります。
実は、二つ返事には相手の印象が良くなると同時に「運気も上げて」くれる効果が期待できるんです。
そこで、二つ返事がどうして運気と関係しているのかを説明します。
二つ返事と運気の関係
では、どうして二つ返事と運気が関係しているのかということを説明しましょう。
私は薬膳など、東洋医学を使う関係上で風水や気の流れというものを考慮します。
それは、生活の中でも活用できるものが多いです。
中でも返事は、運気の流れを作り出すきっかけとなることが多いのです。
返事を早くしたり、受け入れる流れを作ることで良い気の流れを取り込むことができます。
また、スピードも運気を上げる効果があると言われています。
早い返事を心がけることは、運気が上がったり味方が増えることが多くなるでしょう。
ただ、いつも良い返事ばかりできるばかりではない!
そんな声が聞こえてきそうです。
次に、相手と意見が違う時の返事の仕方につていもご紹介します。
二つ返事で上手に運気を上げる方法
私の周りや相談者さんの中にも、人間関係で困っている方がいます。
お話を聞くと、話初めに問題がある方がほとんど。
人間関係がうまくいかない方の多くが、話始めが「でも」や「ただ」と否定してしまう傾向があります。
そこで、いつもアドバイスする方法が「どんな内容でも、まずは肯定の返事をしてください」とお伝えしています。
具体的には、「はい、承知しました。」とか「はい、わかりました。」など返事をすると良いでしょう。
ただ、否定したり質問したい時もあるかと思います。
そのような時は、肯定した返事の後に「でも」や「一つ質問なんですが」などと続けると話がスムーズになります。
まずは、相手の話(気)を受け入れる流れを作るということが大切。
初めは抵抗があるかもしれません。
しかし、慣れてしまえばその効果を実感することができるはずです。
今まで、相談された方も「こんな簡単な方法で運気が上がるなんて」と嬉しい感想も頂いています。
興味があるようでしたら、是非試してみてください。
運気を上げる方法をまとめた記事もありますので参考になれば幸いです。
【今すぐ変える】即効順!運気を上げる方法20選とたった1つの秘訣
まとめ
今回は、「二つ返事」について詳しく説明しました。
二つ返事とは、
1、「快く承諾すること」
2、「はい、はい」と二回返事を繰り返すこと
という意味が辞書などに記載されています。
ただ、二回返事を繰り返す言い方は相手にとっては印象がよくないことが多く感じます。
詳しく調べてみると、二回返事を繰り返すことは空返事に近い意味合いになることがわかりました。
二つ返事の「二つ」は、昔は「次」という意味合いが強かったようです。
頼まれごとの次に「はい」とつながる気持ちの良い様を現したのでしょう。
この流れは、運気が上がる作用もあります。
何事も肯定する返事から始めることで、あなたに良い運気が流れ込んできます。
結果的に、二つ返事であなたの運気が上がっていくことになるかもしれません。
もし、質問や否定的な意見がある場合でも二つ返事の後にすると良いでしょう。
二つ返事は、場合によっては難しいということもあるかもしれません。
しかし、二つ返事を心がけることは決してあなたにとって損になることはないはずです。
二つ返事をうまく使いこなせる助けとなれば幸いです。
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